村田椰融作「妻、小学生になる。」4巻ネタバレ、感想、見どころを紹介。
(4巻には25話から32話が収録されています)
学校が休みのこの日。
午前中に圭介の家に向かった貴恵。
花束を持ってる圭介に会った時に
「実はな・・・貴恵・・・」
「今日はお前の・・・命日なんだ・・・」
自分の命日が今日だと聞かされたのでした。
\前回のネタバレはこちら/
妻、小学生になる。【4巻】ネタバレ
(ここに私の遺骨が埋まってるんだ・・・)
自分のお墓の前に立つと
不思議な感覚に襲われてしまう貴恵。
その時、
墓参りにやって来た貴恵の姉と
久しぶりに再会するのでした。
そのまま帰ろうと思っていたのに、
仏壇に線香をあげてくれたら
喜んでくれると思うんだ・・・
実家に誘われてしまった圭介。
でも貴恵は、
「私は親より先に死んだ身よ?」
「申し訳なさすぎて」
「家族に合わせる顔がないのよ・・・」
10年前のこの日。
親よりも先に亡くなってしまったことを
まだ心の奥で
引きづっていたのでした・・・
10年前のあの日から変わってしまった母親・・・
貴恵の実家に到着して
仏壇に手を合わせる圭介。
しばらくしてから
貴恵の母親はデイサービスから帰ってきたのでした。
車いすに座り、10年前とは違う母親の姿を見て驚いてしまう貴恵。
しかも、
認知症が進行していて、
妹のことを『貴恵』と呼ぶのでした。
妹と自分の名前を間違えて呼ぶ母を見て、
(これでいいのよ・・・)
(生まれ変わったなんて言えない)
(私の死を乗り越えてるから)
と思う貴恵。
でも、
自分を抱きしめてくれた時。
「ごめんね!ごめんねぇ!」
顔をぐしゃぐしゃにして涙を流し、
親よりも先に死んでしまったことを
謝りつづけるのでした。
妻、小学生になる。【4巻】感想・考察
「妻、小学生になる。」4巻の見どころは
10年ぶりに再会した母親の姿があの頃から変わっていて、ショックを受けた貴恵の心境が・・・
会ったのは『万理華』なのに、貴恵が帰ったあとに仏壇の前に座って「貴恵、ありがとね」というシーンは寒気がするほど感動してしまう。
「一度失敗した人間はダメ人間のままなのかな・・・」
万理華の母親がこんな性格になってしまったことを後悔するシーンに、過去にどんなことがあったのか?気になってしまいました。