村田椰融作「妻、小学生になる。」2巻ネタバレ、感想、見どころを紹介。
(2巻には9話から16話が収録されています)
性格の不一致が原因で、毎日ケンカしていた万理華の両親。
去年、離婚が成立して、万理華は母親に引き取られたのでした。
でも、
離婚してから娘よりも彼氏を優先した母親は、
万理華をネグレクトしていたのです。
\前回のネタバレはこちら/
妻、小学生になる。【2巻】あらすじ・ネタバレ
告白されたタケル君に
「サッカーの試合を見に来てほしい」
と頼まれ、気が進まないけど見に行った万理華。
サッカーの試合を見て家に帰ると、
いないはずの母親に見つかってしまうのです。
「どこ行ってたの?」
「バス代はどうしたの?」
食事代として与えられていたほんの少しのお金を、コツコツ貯めていた万理華。
そのお金をバス代にして
サッカーの試合を見に行っていたことがバレてしまい、
「今度、私をダマしたら」
「ただじゃおかないからね!」
貯めていた小銭をすべて
没収されてしまったのでした・・・
小学校は明日から夏休み。
小学生にとっては、
とっても楽しい1か月間。
でも、
(こんな性格の母親のせいで)
(圭介と麻衣に迷惑がかかってしまう・・・)
そう思ってしまう家族愛が強い万理華は、
数日後に計画されてる家族旅行に行ったあとはもう会わない。
という決断をするのでした。
忘れていたハッピーバースデー
夏休みに入って、圭介と麻衣と3人で久しぶりにやって来た家族旅行。
思い切り楽しんでる圭介とは反対に、
(今日で会うのは最後・・・)
(いつ、2人に伝えよう・・・)
万理華はずっと落ち込んでいたのでした。
旅行を終えて家に帰っても、
楽しそうな圭介と麻衣とは違い、
万理華だけはずっと浮かない顔をしてるのです。
「えっと・・・」
覚悟を決めて”もう会わない”と言おうとした時、
突然、照明が消えて真っ暗になった部屋。
「誕生日おめでとう!」
今日が自分の誕生日だと忘れていた貴恵は
サプライズに驚かされてしまうのです。
今の自分の家族環境とは違い、
温かい家族愛に包まれて
泣いてしまった貴恵。
言えなかった思いを伝え合い、
3人全員で大泣きしてしまうのでした。
妻、小学生になる。【2巻】感想・考察
「妻、小学生になる。」2巻の見どころは、
自分が生きていた時の温かい家族と、今の自分の家族を比べて万理華が泣いてしまうシーン。
貴恵が死んでから10年間、「再婚を考えたことある?」と聞かれたシーンで、貴恵が出した答えが圭介にとっては残酷でした。
初めて男性とデートをした麻衣。
その男が最低な男だと知ってビンタしたシーンは、心を閉ざしていた原因をえぐるようで可哀想でした・・・