村田椰融作「妻、小学生になる。」5巻ネタバレ、感想、見どころを紹介。
（5巻には33話から40話が収録されています）
母親に連れられて、彼氏に会うことになった万理華（貴恵）。
そこで、母親が初めて彼氏に「娘がいる」と伝えたことを知るのでした。
さらに、彼氏の仕事の都合で「遠くへ引っ越す」と聞かされれると、
（ママが私のことを考えて再婚するなら嬉しいけど）
（会えなくなることを圭介に言いづらいな…）
それから数日後。
覚悟を決めた貴恵は、圭介に引っ越しすることを伝えに行くのでした。
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妻、小学生になる。【5巻】ネタバレ
貴恵に真剣な顔をして「話しがある」と言われて、緊張していた圭介と麻衣。
｢なんだ。そんなことか｣
引っ越しすると聞かされても、圭介はあまり驚かないのでした。
｢もっと落ち込むかと思った｣
圭介の意外な反応にほっと安心していると、
｢会えるだけで幸せだ｣
｢死に別れることに比べたら｣
そんなことを言われて、貴恵は嬉しくて涙がこぼれてしまうのです。
それからしばらくして、あと数日後はクリスマスイブという日。
万理華の母が働くお弁当屋さんの前までやって来た彼氏。
仕事が忙しくてなかなか会えないけど、「イブの日は会えるから」と約束して去っていったのでした。
一方で、守屋さんと守屋の親友「詩織」に誘われて女子会に行った麻衣。
人見知りで緊張していたけど、
｢好きな人はいるの？｣
｢クリスマスはどうするの？｣
ぐいぐい質問されると、ぜんぶ話してしまうのでした。
｢クリスマスにデートしようって、3人同時に送ってみない？｣
お酒の勢いもあって、それぞれ目的の相手にメールを送る3人。
でも3人とも、メールを送った相手からは期待していた返事は帰って来ず、クリスマスイブは3人で女子会をすることになったのでした。
そして12月24日。
｢じゃあ行くわよ｣
用意されていたオシャレな洋服に着替えて、万理華の母親と一緒に遊園地に向かう貴恵。
この日は彼氏と3人で遊園地デート。
遊園地に先に到着したのは万理華たち。
｢万理華…｣
｢今までごめんね…｣
これまで万理華に母親らしいことをしてこなかった事を謝るのでした。
母親から言われた「ごめんね」という言葉が、貴恵にはとっても嬉しかったのでした。
それからしばらく待っていても、遊園地にやって来る気配がない母親の彼氏。
（今日は大切な日なのに）
（また、約束を破られたよ）
そう思って
｢万理華、帰るよ…｣
ちいさな声でそう言った母親の目からは、涙があふれて止まらなかったのでした。
彼氏が来なかった理由を知った母親の行動は
寒空の下
万理華を連れてやって来たのは、家族でにぎわってるデパート。
たまにはごちそうを食べさせてあげたい。
久しぶりに母親らしいことをしてあげたかったのでした。
でも、そこで見てしまったのは
｢ねぇパパー｣
息子と奥さんを連れてオモチャ売り場へと歩いていく彼氏の姿。
｢お前、妻子持ちだったのかよ｣
だまされていた事に気付いた万理華の母親は、鬼のような顔に変わっていくのでした。
｢すまない！家族にだけは内緒にしてくれ｣
｢慰謝料だって払うから！｣
結婚まで考えていたことが馬鹿馬鹿しくなって、万理華をつれて家に帰っていくのでした。
万理華に自分の部屋へと行ってもらったあと、
「ふざけんなふざけんなふざけんな！」
「絶対に許さない！全部ぶち壊してやる！」
母親は怒りがおさまらず、クッションをビリビリに破くのでした。
妻、小学生になる。【5巻】感想・考察
「妻、小学生になる。」第5巻は色んなことが描かれていました。
・彼氏に妻子がいて裏切られたことを許せない母親
・そして、母親の彼氏に妻子がいることを知って、母親が捨てられたことを心配する万理華
・自分から告白しようと思ってたのに蓮司から逆に告白されて、彼氏ができた麻衣
そして
クライマックスでは最悪なことに、
万理華が圭介と麻衣と3人で歩いてるところを、母親に見られてしまいました。
ファミレスに入って行く3人のあとをつけて、あとからお店に入っていった母親。
（一緒にいる男は誰なの？）
（あれは本当に万理華なの？）
（どうしてあんなしゃべり方をしているの？）
圭介たちと楽しそうにしゃべってる姿を見て、不審に思うのです。
お店を出た万理華を追いかけてつかまえたあと、子供を見つめる目とは思えない形相でニラみつけながら
｢あいつらは誰なの！｣
｢どんな関係なの！｣
｢なんで黙ってるんだよ！｣
彼氏に裏切られ、娘にまで裏切られたと思い込んでる母親は容赦なく問いつけていくのです。
（本当のことなんて言えないよ…）
そう思って母親からの暴力に耐える姿がとっても可哀想でなりませんでした。
(漫画の配信状況は2021年8月4日のものです)
