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ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される【1話】ネタバレと感想・考察│私は可愛くないから

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ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される-1話ネタバレ

とびらの作「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」1話のネタバレ、感想、見どころ、無料で読む方法を紹介しています。

この日はマリーの18才の誕生日。

お城の大広間は、由緒正しい伯爵家の跡取り息子たちでにぎわっていました。

でも、
集まってる男性たちの目的はマリーの誕生日のお祝いではなく、

『美人と評判の姉を見て、婚約者としてふさわしいか?』

品評会が行われていたのでした。

目次

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される【1話】あらすじ・ネタバレ

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される-1話

この日のために用意された綺麗なドレスを身にまとっている姉。

そして誕生日で主役なのに、ごく普通の洋服を着てるマリー。

でも、マリーは怒ることはせず、むしろ

(今日は誕生日だから髪の毛を石けんで洗えた・・・)

(今日はいい日だわ)

ほんの小さなことで幸せを感じるのでした。

そうは思っていても、

『やっぱり自分の誕生日をお祝いしてくれる人が1人もいないのはさみしい・・・』

悲しくなってしまったマリーはパーティ会場にいることがツラくなって外へ。

(同じ両親から生まれたのに私はどうして、こんなに醜く産まれてしまったんだろう・・・)

月明かりで照らされて池に映る自分の顔を見て、悲しくなってしまうのでした。

「すみません、そこのお嬢さん」

「私はパーティーに呼ばれた者です」

落ち込んでるマリーに話しかけてきた1人の男。

(間違って裏門から入って迷ったんだ)

と思ったマリーは、お城への入り口を教えてあげるのでした。

「どうもありがとう」
使用人のお嬢さん

マリーの服、髪の毛、そしてこの時間にお城の外にいるという事で、マリーを使用人だと思った男。

その時、

「旦那様、この方は使用人ではありません」

「シャデラン家の使用人は老女1人のはず」

「この方はきっと、2人いるご令嬢のどちらかだと思います」

この男の付き添いの女性が教えてくれたのでした。

「それは大変失礼いたしました」

胸に手を当てて深々と謝ってくる男。

なのにマリーは男の謝罪よりも、男が着てるとってもキレイな刺繍が入ってる洋服に興味津々なのでした。

「もしかして、イプサンドロスの伝統礼服でしょうか?」

「私はイプサンドロスの文化の虜なんです」

故郷を知ってることに嬉しくなった男。
マリーに心を開いていくのでした。

「私、イプサンドロスの物語が好きなんです」

「特にずたぼろ赤猫ものがたり」

「私も赤毛でずたぼろの服と髪の毛だから」

楽しそうに話しをするマリー。

ふと頭に父親から言われつづけていた

(貴族の娘に教養があるというのは恥だからな)

(それを自慢するような事は絶対にするなよ)

何度も口すっぱく言われたことを思い出したのです。

「はしたない事をしてしまって申し訳ございませんでした」

慌ててあやまると、

「何がはしたないんだ?」

「俺はもっと君と話しをしたい!」

そう言われても、

(お前がはしたない事をすれば、姉の評判を落とすだけだ)

父親に言われた言葉を思い出し、

「今のことは忘れてくださいっ」

マリーはその場から走り去ろうとするのでした。

「待て!」

逃げるマリーの手を握ってきた男。

マリーは男の瞳を見て、

(なんて美しい瞳をしてるのかしら)

(でも、この方もお姉様に求婚に来た1人なのね)

(どうして私には、チャンスすら与えられないんだろう・・・)

そう思うと悲しくなり、涙を流してしまうのです。

泣いてしまったマリーを見て

「どうして泣いている?」

「そうか、俺が使用人と間違ってしまったからか・・・」

「気が済むまで俺の顔を叩いてくれ!」

と言ってくれる男。

「ちがうんです」

「私が可愛くないから」

「ただ、それだけなんです」

「今夜、あなたとお話しができて楽しかったです」

「姉は中にいるのでそちらへどうぞ」

そう言って後ろを向いて歩き出そうとすると、

「君は綺麗だ」

男は真剣な顔をしてマリーに言ってきたのでした。

本当は嬉しくてたまらないのに、

(お前は姉と違って醜い)

(姉の邪魔だけはするなよ)

と両親から言われつづけたマリー。

男から逃げるように走り去り、自分がいつも眠っている物置小屋で泣くのでした。

それから1か月後。

「美しい貴女をグラナド伯爵家にお迎えしたい」

姉に届いた1通のプロポーズの手紙。

「グラナド家といえば大富豪の伯爵家!」

「娘はそんな立派な家柄のご子息に嫁ぐことが決まった!」

「これで我が家も再興できるぞ!」

父親は大喜びして結婚を決めたのでした。

でも、
グラナド家に向かう途中で姉が乗っていた馬車は崖から転落。

姉は行方がわからないまま亡くなったとされたのでした。

グラナド家から結納の品として送られてきた豪華な装備品などは、すべてお金に替えてしまっていた父親。

姉が亡くなってしまったことで送り返さないといけないのに、手元には何も残っていないのです。

「マリー、お前が姉の代わりに嫁ぐんだ」

「醜いお前でも傷心中なら、1回だけでも抱いてもらえるかもしれない」

父親は姉の代わりに、妹のマリーをグラナド家に送ることを決めたのです。

馬車に乗り、グラナド家に向かうマリーと父親。

道中では少しでも気に入られるように忠告するのです。

その内容は

・背中を丸めて背は低く見せろ

・ブサイクなんだから顔は見せないようにしろ

・女が数字を数えることすら生意気なことだ。学問は忘れろ

・お前は出来損ないで醜いんだ

マリーを蔑むようなことばかり言ってくるのです。

さらに、

死んだのは姉ではなく、お前だったらよかったのにな

自分の娘に向かって、最低な言葉をかけるのでした。

でも、

小さい頃からずっと姉と比べられてきたマリーは表情を変えることなく、父親の言葉を飲み込んだのでした。

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される【1話】感想と考察

美しい姉には大金をかけて美貌に磨きをかけるくせに、妹には使用人以下の扱いをさせていたシャデラン男爵家。

そのせいでミラーは『自分は醜くて家にとっては邪魔者なんだ・・・』自尊心はボロボロだし、服も髪の毛もボロボロ…

キュロスに話しかけられた時には「使用人のお嬢さん」と間違えられてしまうし、18才の女性にとっては最低な出会いでした。

ミラーも可哀想だけど、姉のアナスタジアも可哀想。

嫁ぐ日に事故で馬車は高い崖から転落。
捜索するも見つからずに「死んでしまった」とされてしまいました。

両親はマリーを虐待していたけど、両親のいない場所ではマリーに優しかったお姉さん。

親の都合で結婚させられることになったけど、嫁いだ先では裕福な暮らしができると思ってたのに…

「死んだ姉の代わりにお前が伯爵家に嫁ぐんだ」

「そして、一度だけでもいいから抱かれるまで帰ってくるな」

姉の代わりに伯爵家に嫁がされる。というか、差し出されることになってしまったマリー。

馬車に乗って伯爵家に向かう途中で父親に言われた

「死んだのがお前だったらよかったのにな」という言葉は「ホントに親なの?」と疑ってしまいました。

そんな言葉を言われても泣くこともせず、怒ることもせず、受け入れたマリーに「強くて素敵だな」と感じるも、可哀想すぎて涙が出てしまいました。

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