買い物から戻った時、いつも通りに靴は脱ぎっぱなしだった優斗。
美和が「ちゃんとして！」と言わも、「また履くんだから無駄でしょ！」と言われてしまうのでした。
でも、優斗が暴力を優しい性格でいてくることだけで、感謝することにしたのでした。
夫はグレーゾーン【14巻】ネタバレ
朝食も食べずに家を出て行った優斗。
（今日で会社を辞めることは美和にはまだ言えない･･･）
重い足取りで、最後の会社へと向かったのでした。
会社に到着しても不機嫌そうな表情。
オフィスには無言で入って行くも、上司に怒られることはなく、
｢じゃあ引継ぎだけ頼むな｣
予想していたよりもあっさりしていて、優斗はさみしい気持ちに襲われてしまうのでした。
｢だ、誰が仕事を引き継ぐんですか？｣
そう言っても優斗を気にかける様子がない上司。
｢俺がやるから｣
｢資料を渡してくれ｣
優斗に話しかけてきたのは、白井さんだったのでした。
いきなり仕事を引き継ぐことになったけど、決して怒ることはない白井さん。
優斗を1度もイライラさせることなく引き継ぎはスムーズに進んでいくのです。
そのせいで引き継ぎが終わっても、やることが無くなってしまった優斗。
(早く時間にならないかな･･･)
時計ばかりを気にしてしまうのです。
18時ピッタリには最後の挨拶もせずに、「お疲れ様でした」とだけ言い残して会社を去っていくのでした。
その日、ケーキを買って家に帰った優斗。
｢どうしたの？｣と聞かれるも、
「食べたいかなと思ってさ」
会社を辞めてきたとは言わなかったのです。
翌日。いつも通りの時間に家を出た優斗が向かったのは喫茶店。
（早く新しい仕事を見つけないと）
求人誌を開いて読み込んでいくのでした。
週末になり、予定どおりに優斗の実家へ遊びに行った2人。
用意してくれていたごちそうを見て、吐き気をもよおしてしまう美和。
優斗は家に着くなり「大の字」になって、何をすることなくリラックスするのでした。
キッチンでは料理をまだ作ってる義母。
リビングには美和があまり会話をしたことがない、義父が座っていました。
｢優斗といると苦労するでしょ｣
そう言われて、優斗の色んなことを聞きたかったのに、料理がすべて完成して食事が始まってしまったのでした。
ひと言もしゃべらずに、急いでご飯を食べ終えていた優斗。
｢じゃあ、ここで発表します！｣
突然、そんなことを言い出したのです。
｢ちょっと！ちょっと待って！｣
｢ご飯が食べ終わってからの方がいいよ！｣
妊娠の発表はもう少しあとにしようよ。と思っていた美和。
でも、嬉しそうにしてる優斗を見て
「まぁいいか」
「いよいよだ･･･」
緊張して手をギュッと握り、優斗の発表を待っていたのです。
｢俺！」
｢転職しましたぁ！！｣
優斗は美和の妊娠したことの発表ではなく、自信満々に再就職の発表をしたのだった。
夫はグレーゾーン【14巻】感想と考察
｢最後の仕事だから｣という訳ではないと思うけど、あんな優斗に最後まで優しくしてくれた白井さん。
自閉症の息子さんにもきっと、愛情をたっぷり注いでるんだろうなー
微笑ましいシーンが気持ちを明るくさせてくれました。
（優斗みたいな優しい人と結婚できたことに感謝しないと･･･）
と思っていた美和に「相談もなく勝手に退職していた」という事実も発覚。
新しい会社に就職が決まったと初めて知ったのは実家の家族の前。
しかも、「妊娠の発表をしてくれる」と思っていたタイミングでの発表という、嬉しくないサプライズつき･･･
優斗にとっては嬉しいことだけど、美和にとっては不安になってしまうことばかりなのでした。
