2021年4月に劇場公開された「時をかける少女」の予告編動画は、こちら
「時をかける少女」のあらすじ
高校2年生の紺野真琴は、不良で転校生の千昭や秀才の功介とともに漠然と日々を過ごしていました。
いつもよりツイていない出来事が続くとある日、真琴は日直の仕事をこなすために放課後、理科実験室へと向かいます。
そこで不審な音を聞いた真琴はバランスを崩し、突如異次元のような空間に飛ばされてしまうのでした。
しかし、真琴がふと気が付くと世界は転ぶ直前の理科実験室へと戻っていました。
この不思議な出来事を千昭や功介に話しますが、信じてもらうどころか馬鹿にされます。
不満が残る真琴が自転車で下校していると、坂道でブレーキが利かなくなり、そのまま踏切へと投げ出されてしまいます。
真琴は向かってくる電車に死を覚悟しますが、その瞬間、再び理科実験室で経験した感覚が蘇り、次に真琴が気が付くと目の前には踏切を過ぎる前の坂道が広がっていました。
こうして前の時間に戻る力『タイムリープ』を手に入れた真琴は次々と能力を使い、日々を謳歌していきますが…。
「時をかける少女」の感想
『時をかける少女』は昔すでにドラマ化されていたにもかかわらず、万人が見ても理解できる、共感できる作品に生まれ変わっている点が凄いなと感じました。
世代じゃない人も、当時青春を謳歌していた人も楽しめる内容となっているのは良いですね。
まだ未熟な女の子がタイムリープという能力を手に入れてしまう物語なので、そこから学ぶことがとても多かったです。
伝えたいことはちゃんと伝えよう、後悔しないように日々を生きよう、と思えたのはこの作品のおかげでした。
また、『タイムリープ』という言葉は馴染みがなく難しいイメージを持っていたのですが、作中のかわいい絵と学生を主人公にすることでとてもわかりやすく、愛着を持って見ることができました。
男二人の中に女の子一人という珍しい組み合わせでしたが、違和感なく自然に見ることができましたし、こんな友情関係は良いなあ、としみじみ思います。。
自分は異性とあまり友達になったことがなかったので、三人の関係は憧れてしまいますね。
学生×タイムリープ×恋愛という組み合わせがとても新鮮で心に残り、学生特有の若さゆえの淡い恋がすごく胸に響きます。
過去の自分にも思い当たることがあるなぁと懐かしい気持ちになると同時に、無性に“あの頃”へと戻りたくなりました。
当時は退屈で、早く大人になりたいと願っていましたが、大人になった今だとあの毎日は二度と戻ることのないかけがえのない日々だったんだなぁと心から感じます。
本作の名ゼリフ『未来で待ってる』という千昭の言葉は、別れを悲しむ真琴(愛する人)へのこれ以上ない最高の言葉だと感じました。
とても希望にあふれたロマンチックなセリフであり、主人公の真琴だけではなく一視聴者である自分も心から安堵し、笑顔になることができたのです。
そのあとの真琴の「すぐ行く。走っていく」という言葉も表情と相まって胸に刺さりました。
感情が豊かで、無邪気で明るい真琴のキャラクターが大好きです。
能天気でマイペースでもある女の子ですが、タイムリープ能力を手にしたことで人生のさまざなことを素直に学び、成長していく姿が眩しいですね。
子供から大人へと徐々に羽化していく真琴の姿は見ていて無性にくるしく、いとおしいと感じました。
また、奥華子さんのテーマソングも胸にしみる素敵なものであり、歌をきくたびにこの映画を思い出して泣きそうになってしまいます。
「あなたと過ごした日々を この胸に焼き付けよう」という映画の内容に寄り添った素晴らしい歌詞には感動を覚えずにはいられません。
熱くて爽やかな夏にぴったりで、見た後は優しい気持ちになれます。
友情とは?恋とは?と考えさせられる内容で、手元に置いていつまでも大事にしたい作品です。
「時をかける少女」のレビューを調べてみた
私の場合は細田守の時をかける少女でした。 高校生の時、今敏のパプリカでSFアニメに目覚め、同じ作家の小説が原作らしい新作映画に期待を膨らませた私が劇場で目にしたのは… オープニングまでは良かった、オープニングまでは…
今年は都立高校が舞台のアニメ作品が豊作。 劇場版『グリッドマンユニバース』は都立国立高校。 TVアニメ『スキップとローファー』は都立西高校。 自由な共学校は青春の象徴でアニメ化に最適なのでしょう。 過去作品もたくさんあって…
【定期】 アニメ映画好きな人、繋がりましょう! ジブリ映画全般 バケモノの子 時をかける少女 おおかみこどもの雨と雪 秒速5センチメートル 言の葉の庭 君の名は。 イヴの時間 サカサマのパテマ パプリカ した人全員フォローする 相互希望
コメント