「パリピ孔明」の予告編動画は、こちら
昨今の転生作品ブームを見やると、つい私自身もそう考えてしまう。
実際にそんなことは無いのだろうし、真剣に考えてもオカルトやスピリチュアルな話なってしまって、どうもあやふやとしてしまう。
それでも、と思ってしまうのは現代日本が持つ独特の息苦しさからなのだろうか。
OK!! Let’s party!!!
主題歌
OP:「チキチキバンバン」
ED:「気分上々↑↑」
第1話のあらすじ【臥竜、此度も雲を得て、シブヤの夜をブチ上げる!】
建興12年(234年)、五丈原にて一人の男が病に伏していた。
姓を諸葛、名を亮、字を孔明と言った。
仁義の人、劉玄徳に仕え、数多の苦難を乗り越えてきた男の最期が近づいていた。
死の間際、彼は願った。
もし、再び生を受けるのであれば、戦の無い平和な世に生まれたいと。
やがて五丈原に、巨星が墜ちた。
それから長き時が流れた。
日本の中枢・東京、若人がハロウィンを謳歌する只中の渋谷。
そこに、一人の男が立っていた。
姓を諸葛、名を亮、字を孔明と言った。
何故彼がそこにいるのか、なぜ彼が若き日の姿のままなのか、困惑するままに出会った駆け出しシンガーソングライターの月見英子。
彼女の歌に感銘を受けた孔明は、生前成すことが出来なかった天下泰平を英子の歌によって実現すべく、英子の軍師となることを申し出る。
現代日本を舞台に、稀代の天才軍師の第二の人生が幕を上げる。
とりま、シブヤをブチ上げるってことで。
第1話の感想
原作コミックが大好きな身としては、アニメ化が発表されてから随分と長い時間が経ったような気がしましたが、アニメ化の第一報は去年の11月ということで、私の感覚とは逆に随分とスピーディーに事が運んだ様に思われます。
さて、肝心の1話ですが、個人的には大満足の内容でした。
英子の歌唱シーンは作画・演出も劇中歌も想像以上のモノで構成されており、本作がしっかりと力を入れて制作されていることが伺えます。
P.A.WORKSと言えばお馴染みの美麗な背景美術は今回も健在で、渋谷の街並みがリアルに映し出されていました。(私はあまり馴染みがありませんが…)
孔明に関しては三国史、取り分け蜀ファンの私には、アニメで動く彼が描かれるだけで何故か涙が零れてきます。
物資も人材も何もない(山だけはある)後半の蜀漢に関する代表的な逸話である「泣いて馬謖を斬る」を語るシーンは、本当に何故なのか分かりませんが、涙が止まりませんでした。
原作コミックを読んでいるだけに、今後の展開は分かっていますが、それでいて尚、来週以降の本編が待ち遠しくて堪りません。
第1話のまとめ
孔明が現代日本の渋谷に転生し、英子と出会い、彼女の軍師を申し出るまでを描いた第一話。
来週以降は孔明が本格的に現代音楽を学び、英子の軍師として始動します。
三国志ネタも随所に登場しますので、三国志ファンの方々も是非視聴を続けてほしいですね!
原作コミックもコミックDAYSで読めますので、そちらも是非!
第2話のあらすじ【孔明、神算鬼謀を用いてイベントをブチアゲル】
三国志、取り分け蜀ファンとしては蜀が敗退する戦は思い返すのも辛い所。
特に夷陵の戦いなぞトラウマモノであり、朱然と陸遜が恨めしく思う私の様な蜀ファンも多いのではないだろう。が、そんな夷陵の戦いにおいて、少しだけ溜飲が下がるのが、石兵八陣だ。
孔明が蜀軍の敗走を事前に見越して仕掛けた石兵八陣が劉備の逃走を成功させ、蜀漢の崩壊を首の皮一枚で繋ぎとめるのが夷陵の戦いにおける数少ない蜀ファンの見所である。
そんな石兵八陣が現代でも大活躍するのがこの2話なのだが、視聴すると何故だか夷陵の戦いもそんなに悪いモノでもないよう思え…いや、やはり朱然と陸遜は許せん。
現代日本の渋谷へと転生を果たした孔明は、そこで偶然出会った月見英子の歌声に感銘を受け、英子の歌を以って太平の世を築くべく軍師となることを申し出る。
英子を世に送り出すに辺り現代音楽を、引いては渋谷の音楽に纏わる現状を把握すべく、人気シンガーMIAが出演するイベントへと英子と共に赴く。
イベント後、運よくMIAと接点を得ることに成功し、後日MIAが出演するイベントへ英子が出演する運びとなるが、喜ぶ英子とは対照的に孔明の表情は浮かばなかった…。
第2話の感想
1話では作品の概要、キャラクター紹介がメインでしたが、今回からいよいよ軍師・孔明としての活躍が描かれるており、非常に見応えのある内容でした。
特に見所だったのは、やはり孔明が智略を用いるシーンでしょう。
かつて夷陵の戦いにおいて劉備を救った石兵八陣が現代日本でも炸裂します。
光やスモーク、視線誘導その他諸々を使って観客を英子のステージに繋ぎ留めるというモノだったので、多少、いや結構強引な石兵八陣でしたが、これも孔明がやると「何か上手くいきそうな気がする」となるのだからヨシとしましょう。
そもそも英子の歌声ありきの智略ですからね。
また、今回からOP・ED映像も放送されました。
EDは可愛らしくデフォルメされたBBラウンジのメンバーが織りなす日常の営業風景が描かれ、OPは独特な間を取って踊る主要メンバーたちが描かれているのですが、可愛らしいEDに比べると、OPは何とも胡散臭い感じがして、最初はピンと来なかったのですが、何度も見ていると逆にクセになってしまいました。
次回は軍師として本格始動した孔明が、英子の為に更なる一手を打ちます。
次なる神算鬼謀に期待して来週を待ちましょう!
第2話のまとめ
孔明がいよいよ軍師として行動開始!
MIAの策略を逆手に取り、石兵八陣を用いて英子のステージを成功に導きました。
イベントを成功させた英子のSNSアカウントはフォローの通知が鳴り止まない程に大量のフォロワー獲得。
渋谷における一定の知名度を獲得。
さて、孔明の次なる一手は・・・?
(余談ですが、浪川さんの声でグズる劉備、ちょっと可愛かったですね)
第3話のあらすじ【そうだ、フェスに出よう。】
祭りというとあまりピンとこない人生を送ってきた筆者だが、案外野外音楽フェスは好きだったりする。
正確にはフェスに行くのではなく、フェスの記録、あるいはライブ配信されている映像が好きであり、専らインドアでフェスを楽しんでいる。
これを知人に言うと、実際に現地に行った方が何倍も楽しいというのだが、喧噪が苦手な身としては、どうにも気持ちが整わない。
パリピ孔明3話ではそんなフェスが舞台となっている。
アニメ映像で見てみてもフェスは楽しそうであり、試しに地元のフェスにでも行ってみようかと思うのだが、隣の客にカラオケかと思う程にステージ上のアーティストの歌を大熱唱されるのが大嫌いなので、やはりあと一歩踏み出せない。
孔明の策、或いは兵法三十六計でどうにかならんものか。
MIAに利用される形で参加することになったイベントを孔明の石兵八陣、そして英子の歌によって無事に切り抜けることに成功した。
結果としてSNS上で1000人を超えるフォロワーを手に入れた英子。
だが、一時の成功に酔いしれる間もなく、孔明は次なるステップとして野外音楽フェスへの参加を英子に伝える。
音楽という分野において成功体験がほぼ無い英子は思わず尻込みしてしまうが、決意を新たに野外音楽フェスへの参加を決める。
しかし、英子たちが割り当てられたステージは、会場の中でも取り分け位置もロケーションも悪条件が揃ったものであった。
加えてフェス当日、機材トラブルが発生し、客の殆どが英子たちの向かいでライブを行っているインディーズバンドJET JACKETへ流れてしまう。
厳しい状態の中、果たして孔明はフェス初参加の英子のステージを成功に導けるのか…。
第3話の感想
2話にて成功を収めた孔明と英子でしたが、立て続けに今度は野外音楽フェスへと参加します。
初参加のアーティストには、厳しい条件が揃ったステージが割り当てられるという評判通り、場所もロケーションも悪い中でフェスが始まった時は、原作コミックを読んでいるにも関わらず上手くいくのか不安になってしまいました。
今回は兵法三十六計の内の1つである無中生有を用いて敵…と言ってイイのか分かりませんが機材トラブルを装ってJET JACKETを翻弄し、好機となった所で英子の歌を披露させ、フェスでの成功を収めました。
遺恨が無いようにJET JACKETへのアフターフォローをしっかりと行い、ボーカルの喉の問題を取り除く辺り、流石孔明と言ったところでしょうか。(世が世ならJET JACKETのメンバーの首をステージ晒すとか言い出した時は、やっぱり乱世の人なのだなと思いましたが…)
今回のフェスを通じて英子はシンガーとして更に成長を遂げ、孔明は突如として現れたかつての主君、劉備の幻影との邂逅を得て、天下泰平の世を築かんと決意を新たにします。
前回のイベントから立て続けに成功を収め、順風満帆に見えた二人でしたが、そんな二人の前に独特の雰囲気を纏った人物が現れましたが、果たしてこの人物は一体誰なのでしょうか。次回が待ち遠しいですね。
第3話のまとめ
悪条件に見舞われた野外音楽フェスを切り抜け、成長を遂げた英子。
決意を新たに天下泰平の世を築かんとする孔明。
そんな二人の前に現れた謎の人物は一体何者なのか。
そしてチキチキバンバンが頭にこびりついて離れない筆者はどうなってしまうのか。
いやこれホント1度聞くとずーっとバンバンチキチキバンバンってループしちゃってヤバイんですが!?
第4話のあらすじ【水魚の交わり、決意新たに】
人生は決断の連続である。
何かを選べば何かを捨てる。言い換えれば決断とは何を捨てるかを決める行為である。
報酬は低いが安定した道とその逆の道、どちらかを選ばなければならないという機会は多くの人間が経験したことがあるのではないだろうか。
筆者は当然の如く前者を選んで今日まで生きてきたが、それは挑戦せずに生きてきたということでもある。
自分の人生を卑下する気は無いが、もし人生をやり直すのならば、挑戦と成長に溢れた人生を送るのも悪くないかもしれない。
とはいえ挑戦する心を身に着けずにもう一度やり直したとて、早々に折れ、結局似たような人生を送るのが関の山か。
孔明助けて。
兵法三十六計が1つ、無中生有の計を用いて英子が出演する音楽フェスのステージを成功へと導いた孔明。
悪条件が揃う中で成功を収めたことで、英子は音楽フェスにて俄然注目を集める。
そこに、音楽フェスへ訪れていた有名オーガナイザーから声がかかる。
英子に注目した彼は、再び成功する確率が高い福岡のフェスと、30万人を動員するサマーソニアへの条件付きでの参加という2つの道を提示し、英子が希望するどちらかに推薦すると言う。
迷いながらもサマーソニアへの参加を決意した英子は、参加条件である「SNS上にて10万イイネ得る」を達成しようと奔走するが、肝心の孔明は新たにラッパーを陣営に登用すると発して以降、様子がおかしい。
英子と孔明、二人の間に不穏な空気が流れ始めていた。
第4話の感想
今回は英子と孔明の関係性に揺らぎが発生し、改めてお互いの関係を見つめ直す話となっていました。
毎日バイト後に夜遊びに繰り出す孔明の姿は原作コミックにもありましたが、CVを担当する置鮎さんの声がつくと孔明が完全に渋谷に慣れたのだと再認識する為、どこか新鮮味がありましたね。
六本木に英子と共に繰り出すシーンも同様に、置鮎さんの声の落ち着きぶりのせいか、もう英子よりも東京の夜に詳しいのではと思ってしまう程でした。
幾多の夜を遊び歩き、というよりそう見えていただけで、実際はラッパーを探し回っていた孔明は漸く目当ての人物の情報を手に入れ、その事実を知った英子とも和解し、物語は進展します。
うどん屋にて孔明が語った水魚の交わりの例えは、英子と孔明の関係性を如実に表しており、今後も二人が協力し合って成功を収めていくのは間違いないと思わせてくれました。
最期は英子が作曲した新曲「六本木うどん屋(仮)」が使用された特殊EDで終了。
来週放送される5話は、ついに探し当てたラッパーを陣営に引き込もうと画策する孔明が見れますが、原作コミックではかなり怪しくも面白い展開となっていますので、アニメ版にも期待してしまいますね。
それにしても、アニメとはいえ深夜に見るうどんは犯罪的なまでに旨そうに見えてしまいますね…。
第4話のまとめ
SNS上にて10万イイネを達成出来れば、日本最大級の音楽フェスであるサマーソニアへ参加出来る事となった英子陣営。
孔明はその達成に向け、新たにラッパーを陣営に登用すると発する。
翌日以降、達成に向けて奔走する英子を他所に毎日夜遊びに耽る孔明に英子は不信感を覚える。
が、実際はラッパーの情報収集をしており、無事に情報を手に入れ、英子とも和解。
世界最大級の音楽フェス、ボイセルランドに共に参加しようと決意を新たにする。
次週はいよいよラッパーと孔明が対峙。
気になるその内容は…うどんを食べながら待ちましょう。
第5話のあらすじ【駆け抜けた先で、闇が追いかけてくる】
我武者羅というのは本当に気持ちがいい。
まっすぐに前を向いて突き進むだけで良いというのは他に余計なモノを考えずに済む。
学業にせよ、仕事にせよ、趣味にせよ後顧の憂いが無いのは有難いことだ。
だが、ふと足を止めた時に周囲に目を向けたが最後、それまでのツケだと言わんばかりに反響を気にしてしまうのも人間の性だ。
もっと思うが儘生きられる生き方はないのだろうか。
しがらみも何もかも取り払った様な生き方は。
そうか、パリピだ、パリピに目覚めればいいのだ。
…誰か、私をパリピに目覚めさせてくれ。
顔色の悪い一人の男が街をフラついていた。
街行く人々の言葉や、目にした看板に記された言葉をすぐさまラップにしてしまうその男は、MCバトル選手権DRMを3連覇し、フリースタイルバトルにおいて無敵と称されたKABE太人、その人であった。
MCバトルで勝ち過ぎるが為、次第に勝利するとステージ上でブーイングを受ける様になり、急性胃潰瘍で倒れて以降、MCバトルからは身を引いていたが、ラップを完全に棄て去ることは出来ずに燻る毎日を過ごしていた。
KABE太人が現れるまでMCバトル界の頂点に存在していた赤兎馬カンフーに今日も今日とて復帰するよう煽られ、逃げる様に近所のコインランドリーに駆け込むが、そこには異様な雰囲気を身に纏ったジャージ姿の男がいた。
第5話の感想
今回はラップバトル編の前編とも言える内容でした。
見所は何といっても孔明のラップ…というか読経?シーンでしょう。
原作コミックでも分身した覚えはありますが、アニメ版は更に奇抜な彩色が施されており、演出も相まって一種の電子ドラッグの様な印象を受けました。
本格的なMCバトルは来週になりますが、5話の段階でこれだけド派手な演出が来るのであれば、6話は更に凄いことになりそうですので、期待して待ちたいところですね。
果たして孔明は幼き不死鳥を目覚めさせることが出来るのでしょうか。
第5話のまとめ
ついに邂逅を果たした孔明とKABE太人。
過去の経験からMCバトルから身を引きつつもラップを棄てきれないKABE太人に対し、孔明はラップを見せ、思わずKABE太人もそれにアンサーを返す。
KABE太人の中に現在も熱意があることを確信した孔明は、自身が勝てば英子と組む、負ければKABE太人の願いを叶えることを条件にMCバトルを申し込む。
もうバトルはやらないとその場を走り去るKABE太人だったが、イベント当日のBBラウンジには彼の姿があった。
幼き不死鳥が今、目覚めの刻を迎えようとしていた。
第6話のあらすじ【鳳雛、彼方へと飛翔せよ】
恋愛にしても、趣味にしても物事を始めるキッカケは「好き」という感情が大きい。
その度合いが大きければ大きい程に強く、そして深く踏み込める。
しかし、ふと我に返った時、踏み込んだ勢いが強ければ強い程にゼロ地点からは遠く離れたことを実感してしまう。
ただ純粋に楽しんでいたあの頃には帰れないと嘆く玄人は数知れず。
背負うモノが増えた、結果を出さなければならなくなった、心模様が様変わりした、重圧に耐えられなくなった等、理由はどうあれ、好きという感情に突き動かされていた自分を他の誰でもない自分が縛り付けてしまう。
そんな時、自分で自分を解放してやれれば労せず済むのだが、そう上手く人間の心というものは出来てはいない。
他人と繋がることが容易になった1億総発信社会において尚、己を救う賢人に出会うことは雲を掴むが如である。
筆者が本作にどうしようもなく心惹かれるのは、私が、いやこの日本が求めて止まない孔明という賢人をこの目にすることが出来るからなのかもしれない。
コインランドリーでの出会いを通じ、BBラウンジを訪れたKABE太人。
しかし、孔明とのMCバトルには依然として後ろ向きであり、イベントを軽く覗いて立ち去ろうとするが、土壇場で孔明の挑発を受け奮起。マイクを再び握り、孔明とのMCバトルに臨む。
圧倒的な技術とセンスを見せつけるKABE太人に対し、三国時代を戦い抜いた歴史的舌戦スタイルで応じる孔明。
互いに一歩も引かぬラップバトルに沸き立つBBラウンジ。
軍配はどちらに上がるのか、そしてKABE太人は己の道を見つけ出せるのか。
もがき、あがき、苦しみ抜いた鳳雛が今、飛翔の刻を迎えようとしていた。
第6話の感想
フリースタイルが過ぎる!
今回を語る上で欠かせないのは勿論MCバトルのシーンなのですが、流石に孔明のスタイルがフリー過ぎて感心すると同時に少し笑ってしまいました。
当然ですが、原作コミックでは歌詞が文字化されているので事前に読んでいた身として試合内容は既知なワケですが、音声が付くとまるで別物ですね。
KABE太人役の千葉さんのラップも見事でしたが、孔明役の置鮎さんの…読経?もスッと耳に入ってきて某ヒプマイの先生を彷彿させていましたし、両者甲乙付け難い内容だったと思います。ラップはラの字も知りませんが…。
勝者がいれば当然敗者が存在し、その結果軋轢が生まれるのは物語ではよくあるパターンですが、万事丸く治めたのは流石の孔明。
個人的にKABE太人、というかKABEくんは今後のストーリーにおいて本当に頼りになるキャラクターですので、早くもアニメで彼が活躍するシーンが見たくなってきました。
気が早いですが、2期やってくれませんかね…。
さてさて、来週は英子とKABEくんの修行回。
10万イイネ達成の為に、そしてその先のサマーソニアに備え、更なる飛躍を二人は成せるのか。
視聴デバイスの前にてパリピサングラス装備で待ちましょう!
第6話のまとめ
ついに対峙する孔明とKABE太人。
日本MCバトルの伝説的王者と数多の死線を潜り抜けた稀代の天才軍師が全力でライム&フロウを織り成す様は、BBラウンジを熱狂の渦へと誘う。
バトル前に聴いた英子の歌によりラップが好きという感情に突き動かされていた過去を思い出していたKABE太人。孔明とのバトルを通し、次第にかつての自分を取り戻していく。
互いに全力を尽くしたバトルの結果はKABE太人に軍配が上がる。
ステージ上には勝利と共にかつての自分を取り戻した自信に漲るKABE太人の姿があった。
事前に勝てば望みを何でも1つ叶えると孔明から条件を提示されていたKABE太人だが、既に彼はかつての自分という一度は失ったモノを取り戻しており、望みは叶えられていた。
ならば、と再度英子と組んで欲しいと頼む孔明の願いを聞き入れ、KABE太人は孔明陣営に参入する形となった。
この一連の流れは孔明の策が随所に仕込まれていたが、この策の根幹はKABE太人がバトルにて覚醒することが前提となっていた為、KABE太人が苦悩の末に己の道を切り開いた結果を素直に喜ぶべきであろう。
臥竜だけではなく鳳雛すら意図せず手に入れた英子。
だが、10万イイネ達成にはまだ足りないピースが存在していたのであった。
登場人物紹介
孔明
現代日本へと転生を果たした三国時代の英傑。英子の軍師。
英子のサポートもあり、2話の時点で現代日本に見事に順応している。
クラブ「BBラウンジ」での業務も順調にこなし、日常生活は滞りなく過ごせるまでとなり、軍師として英子を世に送り出すべく本格的な活動を開始する。
手始めに渋谷の現状を把握すべく、小林オーナーの協力を得て人気シンガーMIAが出演するイベントへ英子と共に赴く。
イベント会場にて、孔明の大胆な行動と、その容姿のインパクトが幸いしてMIAとの接点を得ることに成功し、さらに彼女が出演するイベントへ英子が出演する事となる。 イベントにて英子のステージを成功へと導く為、稀代の天才軍師の智謀が唸る
月見英子
前回、現代日本に転生し、渋谷の路上で酔い潰れた孔明を保護した。
孔明が感銘を受け、その歌を以ってすれば泰平の世を築くことが出来ると確信させる程の天性の歌声を持つが、その活かし方を見出せてはいない。
孔明が本物の諸葛亮孔明とは思っておらず、コスプレをした不思議な人間程度に見ている。
それ故に自覚は無いが、現代における孔明が仕える君主である。
2話では孔明に誘われMIAが出演するイベントへと赴く。
イベント終了後、孔明が大胆にもMIAの楽屋を訪れたことで、MIAとの繋がりが生まれる。
英子がMIAのファンということもあり、浮足立つ英子の姿を見たMIAは、英子をかませ犬として利用すべく、後日自身が出演するイベントに英子を出演させる話を持ち掛ける。
MIAと同じイベントに出演出来ることに喜ぶ英子だったが、無事にイベントを乗り切れるのだろうか。
小林オーナー
孔明、英子が勤めるBBラウンジのオーナー。三国志の熱烈なファン。
個性豊か、いや豊か過ぎる面々が登場する本作において貴重な良心。
前回のイベント同様に今回のフェスにも同行してくれる。
JET JACKET
近年台頭してきたインディーズロックバンド。
英子たちと同じフェスに参加し、英子たちの向かいのステージに割り当てられる。
ボーカルの潜在能力の高さがウリだが、喉に欠陥を抱えており、上手く調整しなければ喉に負担のかかる曲が演奏できないという弱点がある。
近年ではそれをカバーする様に、打ち込みをサウンドに取り入れる様になった。
キャスト&スタッフ
キャスト
月見英子:本渡 楓 / 歌唱:96 猫
諸葛孔明:置鮎龍太郎
オーナー小林:福島 潤
KABE太人:千葉翔也
久遠七海:山村 響/歌唱:Lezel
スタッフ
原作:四葉夕卜、小川亮
監督:本間修
シリーズ構成・脚本:米内山陽子
キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:髙橋歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音楽プロデューサー:島倉洋一
プロデューサー:藤野麻耶、青井宏之、松村一人、伊藤洋平
アニメーションプロデューサー:辻充仁、山本輝
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会(DMM pictures、MBS、エイベックス・ピクチャーズ、講談社)
キャスト陣はボイスコミック版からガラリと変わり、アニメ版のキャスト陣が敷かれている。諏訪部順一氏の孔明も流石だったが、置鮎氏の孔明も甲乙つけがたい好演ぶりである。
英子と七海は歌唱の際は、それぞれ96猫氏、Lezel氏が担当するマクロスFの様なスタイルが取られているのが本作の特徴となっており、劇中歌にも要注目である。
スタッフ陣では、やはり美術監督の東潤一氏の存在が目を引く。
P.A.WORKSと言えば背景美術、背景美術と言えばP.A.WORKSというアニメファンも多く、同社が手掛ける作品では否が応でも背景に目を奪われてしまう。
本作の美術を手掛ける東氏の経歴は華々しく、Zガンダムやシティーハンター、ラブライブサンシャインに加え、最近では呪術廻戦0も手掛けている。
デジタル技術と作画の美しい融合を見せる手腕が、本作でも活かされることだろう。
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