2022年4月に劇場公開された『鹿の王 ユナと約束の旅』の予告編動画は、こちら
過酷な運命に翻弄される登場人物たちと、謎の病との壮大な戦いが日本アニメ界最高峰スタッフによって描かれる!原作は本屋大賞受賞作の待望のアニメ映画化。
謎の病と闘う医療ファンタジー
物語は二つの国家の争いを背景に、世界を侵食する謎の病の抗体をもつ孤独な戦士ヴァンと、身寄りのない少女ユナの逃避行と共に 過酷な運命に翻弄される者たちと 謎の病との壮大な闘いが描かれる。
そして、本作には感染症と医療に関わる深い考察が、帝位を巡るドラマにしみ込んでいる。
『鹿の王 ユナと約束の旅』は、今この時代だからこそ見るべき医療ファンタジー大作。
今この時代だからこそ見る作品
原作小説が発表された当時は、コロナ禍になる世界を誰一人として予想していなかった?
本作の物語は、小説の想像上のものだった謎の病と新型コロナウィルス感染症が奇しくもリンクし具現化されたことにより、よりいっそう“この時代に触れるべき作品”になったと言えるのかもしれません。
『鹿の王 ユナと約束の旅』は、感染症のサイエンスと冒険ファンタジーが融合した作品。
小説「鹿の王」シリーズとは?
小説家上橋菜穂子さんは、その功績から2014年に児童文学のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞しました。
映画の原作「鹿の王」は上橋さんのファンタジー小説で、KADOKAWAより2014年9月に上下巻、2019年3月に外伝がそれぞれ刊行され、 2021年7月時点でシリーズ累計発行部数は230万部を突破する大ベストセラー小説となりました。
更に「鹿の王」は、2015年度の本屋大賞と日本医療小説大賞をW受賞し、壮大な冒険と共に綿密な医療が考察された医療サスペンスが描かれます。
本屋大賞受賞作の待望アニメ映画化
原作は2015年の本屋大賞受賞作の「鹿の王」で、大賞を受賞したものの その圧倒的なスケールの物語から長らく映像化は不可能と言われていました。
その原作を『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は』で知られる異才アニメーター安藤雅司が監督デビュー作として挑み、共同監督は宮崎駿の監督助手を務めた宮地昌幸により、映像化困難といわれていた小説世界を、日本アニメ界最高峰のスタッフによって描き出されました!
アニメ映画化を見事に実現させた制作スタジオ・Production I.Gは、「攻殻機動隊」シリーズや「ハイキュー!!」シリーズで知られ、これまでに上橋菜穂子原作のテレビアニメ「精霊の守り人」「獣の奏者エリン」も手掛けてきました。
『鹿の王 ユナと約束の旅』は、当初2020年9月に公開を予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け2度も公開を延期し、奇しくも現実と作品が重なるような事態となりましたが2022年2月4日に公開されました。
アヌシー国際アニメーション映画祭に選出
『鹿の王 ユナと約束の旅』は、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編部門コンペティションにも選出され好評を博しました。
アヌシー国際アニメーション映画祭 は、毎年6月にフランスのアヌシーで開催されるアニメーションを専門に扱う国際映画祭であり、長編部門のコンペティションには『鹿の王 ユナと約束の旅』のほか、日本からは『映画 えんとつ町のプペル』と『ジョゼと虎と魚たち』も選出されました。
『鹿の王 ユナと約束の旅』のあらすじ
壮大な冒険と謎の病との戦いがはじまる
強大な帝国ツオルから故郷を守るため、死兵の役目を引き受けたアカファの戦士団 “独角”。
妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。
反乱をもくろむアカファは、ウイルスに感染した山犬を使い、かつて帝国を襲った謎の病・黒狼熱(ミッツァル)を再び流行させていく。
ミッツァルで国中が混乱する中、山犬の襲撃を生き延びたヴァンは 家族を亡くした少女ユナと旅に出る。
一方、病の治療法を探る医師ホッサルは抗体を持つかもしれないヴァンを捜し、他方、治療薬開発を阻止したいアカファ王国は暗殺者を放ち、ヴァンの命を絶とうとする。
たったふたりだけ生き残ったとヴァンとユナが、未曾有の危機に立ち向かう。
彼らの生き残りをかけた壮大な冒険がはじまる・・・。
ボイスキャスト
堤真一、竹内涼真、杏、木村日翠、安原義人、櫻井トオル、藤真秀、玄田哲章、西村知道、阿部敦、青山穣などが声優を務めます。
現実社会とのリンクをリアルに感じさせる作品
壮大な冒険ファンタジーなのに、医療を題材にしているのが とても新鮮!
感染し蔓延する謎の病と人々との闘いが描かれるなど、コロナ禍で混沌する現実社会とリンクしリアルな現実感があり、医療に関わる考察がドラマにしみ込んでいて説得力がある。
まさに、感染症に立ち向かうという設定がこんなに身近になるとは・・・劇中の黒狼熱をコロナに置き換えてみる人が多いのではないでしょうか?!
『鹿の王 ユナと約束の旅』は、感染症と医療と絆をテーマにした”今”見るべき作品です!
作品概要
製作国:日本
監督:安藤雅司
上映時間:114分
劇場公開日:2022年2月4日
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