アートアニメ！映画「マロナの幻想的な物語」のあらすじ・感想【吹き替えは、のんが声優】

2020年9月に劇場公開された「マロナの幻想的な物語」の予告編動画は、こちら

その鼻はハート型の小さな犬・マロナ。

これからマロナの奇跡のような、旅が始まる…。

全編がまるでアートアニメというスタイルの、愛とアートに溢れたワンコ・アニメーション。

独特のアニメーション表現

本作は全編手書きをベースに、世界でも超一流のクリエイターたちが作り上げた映像は、さながら“動く前衛芸術”と評されるほどの、自由でカラフルなアート感溢れる長編アニメ！

主人公は、ハート型の鼻がチャームポイントのワンコちゃん・マロナ。

マロナは旅の途中で、様々な人たちとの交流を通じて成長していきます。

一匹の雑種犬の生涯を、手書きとデジタル技術を融合した独創的な表現で描かれる。

超一流のアニメーターが参加

本作は、世界各国のアニメ映画祭で数々の受賞に輝いたアニメ『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のプロデューサー ロン・ディエンスと、アニメ界最高峰のアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞の受賞歴を誇るアンカ・ダミアン監督のもと、作画スタッフも、世界的に注目を集めている一流のアニメーターたちが作り上げた感動作！

アニメ映画祭で各賞受賞！

 ワンコ・アニメ『マロナの幻想的な物語』は、2020年の東京アニメーションアワードフェスティバル長編アニメーション部門でグランプリに輝き、東京都知事賞も受賞。

また、第24回 文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門でも優秀賞を獲得した傑作アニメ映画です！

更に、「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」においても、芸術性の高いフランス作品に贈られる特別賞の「アンドレ・マーティン賞」を頂きました。

あらすじ

 犬のマロナは、車にひかれた瞬間に走馬燈のように自分の一生を回想する

 血統書付きの母と少し乱暴な父との間に生まれたミックス犬マロナは、同時に生まれた9匹の末っ子であることから「ナイン」と呼ばれる。

彼女は生まれてすぐに曲芸師マノールの手に渡り、「アナ」と名付けられる。

アナは大好きなマノールと幸せな日々を送るが、マノールの新たな仕事が“犬禁止”だと知り、彼のもとを去ることを決意。

寂しく通りをさまよっていた彼女は、エンジニアのイストヴァンに拾われ、「サラ」という新しい名前をもらう。

イストヴァンからはかわいがられたものの、彼の家族からひどい扱いを受けたサラは家を逃げ出し、公園で少女ソランジュと出会い拾われる。

新たな名前は、マロナ。

持ち前の愛くるしさで家族全員を魅了し、絆を深めていくマロナだったが…。

マロナにとって本当の幸せとは？

声のキャスト

マロナの声を、リジ―・ブロシュレ、曲芸師マーレをブルーノ・サロモネが担当。

日本語吹替版では、幅広いフィールドで活躍する“のん“がマロナの声を、マロナの飼い主となるマノーレの声を、『黒子のバスケ』の火神大我役をはじめ、多くの人気作品でその名を知られる声優・小野友樹が担当しているのも見逃せない。

見どころポイント

全編カラフルでアートすぎる絵柄と、音楽も心地良い作品。

特にクライマックスでの、マロナの視点で描かれた2Dと3Dを融合させた描写は圧巻！

この映像表現は、歴史に刻まれるべきシーンとなっています。

映像面だけでなく高い物語性も本作の魅力のひとつで、極めて特徴的なデザインの登場人物たちは、それぞれに人間味があり、アニメなのに劇中の中で“生きて“います。

一匹の雑種犬が、捨てられては拾われてを繰り返した生涯を思い起こすワンコちゃんの走馬灯ストーリー……マロナは、ホント ええ子じゃった。

作品情報